「登山」と聞くと、急峻な山道や標高2,000m級の絶景を想像する人も多いかもしれません。でも、東京都の最西端・奥多摩に、もっと優しい選択肢があります。
その名は「奥多摩むかし道」。奥多摩湖から奥多摩駅まで、かつての青梅街道を歩く全長約9kmのハイキングコースです。標高差はほぼゼロで舗装路と山道が半々。古民家やお地蔵さんを眺めながらゆったり歩けば、約3〜4時間で奥多摩駅に到着します。
・むかし道が「登山ではなくハイキング」な理由
・コースの見どころと立ち寄りスポット
・奥多摩の歴史と文化を感じながら歩く楽しみ
・ゴール後のもえぎの湯で地ビール体験
むかし道が初心者に最高な理由
1. 急な登りがほぼゼロ
奥多摩湖から奥多摩駅へ向かうコースは、緩やかな下り基調。標高差は約100mほどしかありません。日頃まったく運動していない身体でも、ほとんど息切れせずに歩けます。「登山ってしんどいもの」というイメージを覆してくれるルートです。
2. 古民家や歴史スポットが点在
むかし道は江戸時代から続く旧青梅街道の一部。茅葺き屋根の古民家、石碑、お地蔵さんが点在し、ただ歩くだけでなく奥多摩の歴史を感じながら進めます。道中の「不思議の森」と呼ばれる苔むした区間は特に印象的。
3. 滝や沢があって夏でも涼しい
コース途中にはしだくら橋や道所橋など、渓谷を渡る吊り橋が複数あります。多摩川の清流を眺めながら歩くので、夏でも体感温度が低く快適。
コースの見どころ
奥多摩湖スタート
スタート地点の奥多摩湖(小河内ダム)は、山々に囲まれた美しい人工湖。ダムの堰堤を渡るだけでも絵になる景色が広がります。バスを降りたらまずここで写真を撮りましょう。
しだくら橋
コース中盤に現れるしだくら橋は、細い鉄線の吊り橋。揺れながら渡るスリルが心地よい。橋の上から見下ろす多摩川の清流は絶景です。
槐木(さいかちき)
樹齢数百年といわれる古い槐(さいかち)の木が立つ集落。江戸時代の面影が残る茅葺き屋根の家屋が現存し、タイムスリップしたような感覚を味わえます。
実際に歩いたタイムスケジュール
ゴール後のご褒美|もえぎの湯
奥多摩駅から徒歩10分のもえぎの湯は、多摩川を見下ろす絶景露天風呂が自慢の日帰り温泉。ハイキング後の疲れた脚を癒すには最高のスポットです。
温泉の特徴
泉質は単純硫黄冷鉱泉。肌がすべすべになると評判で、露天風呂からは多摩川の渓谷美が一望できます。混雑する週末は早めに入浴するのがおすすめ。
食事処の地ビール
- 奥多摩クラフトビール — 地元の素材を使った季節限定
- VERTERE(バテレ) — 奥多摩発の本格クラフト
- 温泉上がりのビールは格別の旨さ
服装と持ち物
- スニーカー(防水だとなお安心)
- 動きやすいパンツ
- 水500ml〜1L
- 軽食(コース中に補給できる場所は少ない)
- もえぎの湯用タオル
まとめ
奥多摩むかし道は、山に不慣れな人でも歴史と自然を楽しみながら歩けるルート。9kmという距離も、変化に富んだ景色のおかげで飽きずに歩けます。ゴール後のもえぎの湯と地ビールで、週末を完璧にリセットしましょう。